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透析治療とは?

透析治療ってなに?

透析治療ってなに?
透析治療ってなに?2

透析治療は、腎臓の働きが低下してしまった際に腎臓の代わりをする治療です。腎臓は、血液をキレイにしたり(身体にたまる老廃物を取り除く)、余分な水分を排泄したりするために血液をろ過して尿をつくる臓器です。また、血液を作るために必要なホルモンを分泌したり、ビタミンDを活性化して、腸からカルシウムの吸収を促進することもしています。

腎臓が弱くなる原因は様々ですが、糖尿病や慢性腎炎、腎硬化症(高血圧や尿酸値が高いことによるもの)、血管炎、多発性嚢胞腎(遺伝性の病気)などが挙げられます。腎臓が悪くなると、倦怠感が出現したり、老廃物が身体にたまり気分が悪くなって食事が摂れなくなったり、身体に水分がたまって浮腫みが出たり肺に水がたまって息苦しくなったり、貧血が進行したり、電解質のバランスが悪くなったりします。透析治療が必要な状態であることを放置すると、危ない不整脈が出現したり、心不全を発症したりして、場合によっては命に関わったりすることもあります。

透析治療は、一度身体から血液を出して人工の腎臓で血液をきれいにして再び身体に戻します。透析の際には、血液をスムーズに取り出す必要がありますがそのためには「シャント(バスキュラーアクセス)」が必要となります。シャントとは、動脈と静脈を縫合する手術により作成されますが、透析を開始する前に作成しておくことでスムーズに透析を開始することができます。

血液透析は、個人差はありますが1回が約4時間で、週3日間通院することにになります。透析の時間が短いと、どうしても血液を十分にはきれいにすることができません。また、週1回や2回であると、水分の調整や電解質バランスの乱れなどによる不整脈など身体への負担や場合によっては命の危険が起こることが懸念されます。患者様によって、必要な透析の時間は違うので、年齢・体格・食事量などを考慮して慎重に透析の時間は決定する必要があります。

透析の必要性が近いことを説明すると、非常に辛い思い・不安を感じると思います。確かに、週3回、1回4時間の治療を受けるということはとても大変なことだと思います。ただ、透析を受けると身体が楽になって、元気を取り戻される方が非常に多いです。必要な透析を十分に受けていれば、透析治療を受けていない方と同じように元気に過ごしていただくことができます。お仕事をしながら透析治療を受けておられる患者様もたくさんいらっしゃいます。

「透析」ってどうやって血液をきれいにするの?

一般内科画像スタッフ

血液透析は、いったん体から血液を取り出して「きれいにして」体に戻す治療です。血液をきれいにするのは、ダイアライザーという装置の中を通ることによって行われます。ダイアライザーの中で、血液が透析膜という膜を隔てて透析液と接することできれいになります。
透析膜は、水分や小さな物質(クレアチニン、尿素、ナトリウムやカリウムなど)を通すことができます。この原理を「拡散」と言って、濃度の高い方から低い方へと物質が移動します。つまり、ダイアライザーの中の透析膜を通して、透析液に体に溜まった物質を透析液に排泄して、必要なものを血液に取り込むようにするのです。この原理がしっかり働くように透析液は調整されています。
透析液は血液から除去したい物質の濃度を低くして、逆に体に補いたい物質を高くするように調整されているののです。透析液と血液が広い面積で接するように、ダイアライザーは透析膜で作られた細いチューブがたくさんあり、そのチューブの中を血液が通過し、チューブの周りを透析液が流れる構造になっています。

透析治療が始まってから注意すること

水分・塩分制限

塩分と水分をたくさん摂取してしまうと、身体に水分がたまり浮腫み、血圧上昇、場合によっては心不全を引き起こしてしまいます。透析は週3回行いますが、透析の度ごとにたくさんの水分が蓄積していれば、そのぶんだけ水分をたくさん引かないといけなくなります。短時間でたくさんの水分を引くと血圧が低下するリスクが出てしまうので、状況によっては透析時間を延長して水分を引く必要も出てきます。心臓の機能が弱っている場合は、心不全を起こすリスクが高いため特に水分・塩分制限が大切になります。

水分を控えるコツとしては、大きなコップを使わずに小さいコップで少しずつ水分を摂取するということです。アルコールも水分ですので、アルコールの飲み過ぎにも注意して下さい。塩分制限も非常に重要です。塩辛い梅干し、塩辛などを食べないようにする・ラーメンやうどんの汁は飲まないようにする・醤油は減塩のものを使用してポン酢で代用できるものはポン酢を使用する・味噌汁はダシをしっかりとって具沢山にして味噌の量をなるべく減らすなどして下さい。1日の塩分を6g未満にするように目指して下さい。

ミネラルバランスを整える

腎臓の機能が低下すると、リンやカルシウムの調整が上手くとれなくなります。これを放置すると、血管が石灰化(硬い骨のような成分が沈着すること)し、心筋梗塞・脳梗塞などの命に関わる病気を引き起こすリスクが上昇してしまいます。腎臓病によるミネラルバランスが崩れることをCKD-MBDといい、透析を受けている患者様が長く元気で生活するためにはCKD-MBDをしっかり管理することが重要です。腎臓が弱るとリンが排泄できなくなるのでリンが身体に溜まりやすい状態になるので、まず大切なのはリンの摂取を制限することです。リンが高くなると、血管が石灰化(骨のような硬い成分が沈着すること)して、心筋梗塞や脳梗塞を起こすリスクが上昇してしまいます。

腎臓にはビタミンDを活性化する働きがありますが、腎臓が弱るとこの作用も低下してしまいます。ビタミンDが働けなくなると、腸からカルシウムを上手く吸収できなくなりカルシウムが低下してしまいます。カルシウムは身体に大切なミネラルなので、副甲状腺という臓器から副甲状腺ホルモン(PTH)が分泌されてカルシウムが低下しないように作用します。PTHは骨を溶かして骨からカルシウムを得ようと働きます。すると、骨はスカスカになり骨折しやすい状態となり、カルシウムとリンは血管に石灰化を起こし心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすい状態を作り出してしまいます。このように、腎臓の機能が低下するとミネラルバランスが崩れて血管が障害され、骨がスカスカで折れやすい状態になってしまいます。

このようなCKD-MBDを改善するためにまず大切なことはリンを制限することです。リンは食事に含まれているのでリンを多く含む物を控えることが必要です。リンを多く含む食材としては、ハムやソーセージ、インスタント製品・牛乳や乳製品・レバーなどが挙げられます。肉類にはリンが含まれていますが、タンパク質は身体の筋肉を維持する大切な栄養素なので適切に摂取することも大切です。実際、タンパク質の摂取が低下すると、死亡率が上昇することがわかっています。そこで必要なのが、食品の「リン/タンパク質」を理解することです。「タンパク質に対してリンがどの程度含まれているか」の比になります。つまり、この知識をつけることでタンパク質がしっかり含まれているけれど、リンが少ない食品を積極的に選択することができるようになります。お勧めな食材としては、卵白、鳥もも肉、鳥ササミ、牛肩ロース、牛サーロイン、エビなどが挙げられます。

これらの加工食品には、「無機リン」が添加物として含まれています。無機リンは90%以上の高い吸収率があるために特に注意が必要です。肉類や魚のタンパク質にもリンが含まれていますが、リンの吸収率は50%前後と低くなります。大豆タンパクはさらに吸収率が低いということがわかっています。基本的にタンパク質を摂取するとリンを摂取してしまいますが、タンパク質の種類によってリンの身体への影響が違うので注意が必要です。タンパク質は、身体の筋肉を維持するために非常に重要な栄養素です。特に注意が必要なのは、「無機リン」を摂らないようにすることが大切です。「無機リン」は、ハム・ソーセージ・インスタント食品などに添加物として含まれます。また、コーラ飲料にも「無機リン」が多く含まれます。「無機リン」は、肉類に含まれるリンと比較すると吸収率が非常に高く、ほとんど吸収してしまうことから特に制限するように注意が必要です。逆に、大豆タンパクのリンは吸収率が低いとされており、大豆などの植物性タンパクは摂取することが勧められます。どうしてもリンが高くなってしまう場合については、リンを下げる内服薬を使用します。
腎臓が弱ると、ビタミンDが活性化できないので「活性化ビタミンD」のお薬を内服します。活性化ビタミンD製剤を投与しても、副甲状腺ホルモンが高い状態である場合にはカルシウム受容体作動薬(カルシミメティクス)を使用します。

このように腎機能が低下した場合には、食事療法と薬を使用することでCKD-MBDをしっかり管理し、血管や骨を健康に保つことが非常に重要となります。

カリウム制限

腎臓の機能が低下すると、カリウムを尿とともに排泄する力が低下します。このことから腎機能が低下した状態で、カリウムをたくさん摂取すると血液中のカリウムの濃度が高くなってしまいます。カリウムが上昇すると、しびれ・脱力感・時には危ない不整脈を引き起こし命にかかわる状態になることもあります。カリウムは透析で低下しますが、透析までの間にカリウムが上昇しないように注意する必要があります。カリウムは生野菜や果物、芋類などに多く含まれます。
1日の摂取量の目安は2000mg以下です。まずはどのような食材にカリウムが多く含まれるのかを把握することが大切です。また、生野菜であれば前もって水にさらすとカリウムを下げることができます。また、野菜を湯がいて茹で汁を捨てることでもカリウムの摂取を抑えることができます。カリウムをたくさん含む食材を控えること、調理方法を工夫することでカリウムを調整することが大切です。

シャントを大切にする

シャントは、透析をきちんと行うために非常に大切です。シャントを大切にしないと、詰まってしまって緊急でカテーテル手術をおこなったり、再び別のところにシャントの手術をやり直したりする必要性がでてきます。手さげカバンをシャントの腕にかける、シャントのあるほうで血圧を測る、シャントの腕を腕枕にするなどシャントを圧迫するようなことをすると閉塞してしまうリスクがあるので注意が必要です。また、シャントが感染しないようにシャントを清潔に保つことも大切です。かゆみがあってシャントの周りを強く掻いてしまわないようにかゆみのコントロールをすることも大切です。

しっかり食べてしっかり運動をする

透析が始まって体調が安定してきたら、運動をぜひ行っていただく必要があります。運動は様々な良い効果があることがわかっており、透析を受けていても問題なく行うことができます。ウォーキング・軽いジョギング・ラジオ体操などの体操などが勧められます。運動を行うことで、筋力が維持できる・ストレスの解消・便通の改善・骨粗鬆症の予防・心筋梗塞や狭心症などの動脈硬化の病気の予防など様々あります。筋力がしっかりあると、透析中に血圧が安定することにもつながりますし、寝たきりの予防にもなります。このように運動にはとても良い効果があるので、ぜひ生活に取り入れていただきたいと思います。筋力を維持するためには、運動だけではなく食事も大切です。タンパク質や炭水化物などしっかり摂取することが大切です。十分なカロリーを摂取しないと、筋肉が分解されてエネルギーに使われてしまうことになります。しっかり食べて、しっかり運動することが大切です。

オンラインHDFって?

血液透析(HD)は、「拡散」という原理を用いて血液の浄化を行います。HDは小さな分子については効率よく除去することができますが、もう少し大きな分子(β2ミクログロブリンなど)の除去が苦手です。このβ2ミクログロブリンは透析アミロイド症の原因となる物質で、この物質の除去をしっかり行うことを目的として「濾過」の原理を組み込んだ治療法が「オンラインHDF」です。オンラインHDFを行うためには、非常に管理された「超純粋透析液」が必要となります。オンラインHDFを使用することで、生存率の改善や、皮膚のかゆみ、透析中の血圧低下、貧血の改善などが期待できると報告されています。

透析が十分できているかどうかはどのように判断するのでしょうか?

毎回の透析治療で、血液を十分にきれいにすることが大切です。十分な透析が行えていないと、将来の身体の不調をきたすことになってしまいます。透析を受ける患者様には、それぞれ体格や食事の量・質に個人差があるため、透析にもとめられる「血液をきれいにする力」は患者様それぞれ違うことになります。そのため、透析の条件を患者様それぞれに合ったものにすることが大切です。透析で血液を綺麗にする力を上げるためには、透析の時間、透析で回す血液の量をアップする、ダイアライザーの変更などが挙げられます。適正な透析の設定にできているかどうかを判断するための指標が、「標準化透析量 Kt/V」という指標で、この数値が1.4以上なっていることを目標に透析の条件を設定することが望ましいとされています。

貧血に対する調整はどのようにしているの?

腎臓の機能が低下している場合、血液を作るためのホルモン(エリスロポエチン)が低下します。エリスロポエチンは、腎臓から分泌されるホルモンであるため腎臓の機能が低下するとエリスロポエチンが低下してしまいます。エリスロポエチンが低下することで貧血になることを「腎性貧血」と言います。透析の時に、エリスロポエチン製剤を投与することで貧血に対する治療を行います。また、鉄分が不足して貧血になる場合を「鉄欠乏性貧血」と言いますが、鉄分が不足するとエリスロポエチン製剤を投与しても貧血の改善が得られません。採血で、「フェリチン(鉄の貯金)」や「TSAT」などをチェックして、鉄分が不足している場合は、鉄分のお薬や注射剤で鉄の補充を行うことが必要です。

ドライウエイトはどうやって決定するの?

透析の時に、水分をどのくらい除去するのかを決定しますがそれを決定するためにドライウエイトを設定します。ドライウエイトは適正体重のことで、透析から透析の間で増えた体重の多くは身体に貯まった水分なので、透析前に測った体重からドライウエイトを引いた体重分を透析で除去することになります。
透析をうけている方の死因の第一位は「心不全」です。ドライウエイトを誤って高めに設定してしまうと、身体に水分が蓄積して「心不全」を発症して呼吸困難や浮腫を引き起こし、場合によっては命に関わる事態にもなりえます。つまりドライウエイトは非常に重要な指標で、慎重に決定する必要があります。
ドライウエイトを決定するのに参考にするのは、血圧・脈拍・身体の浮腫み・胸部レントゲン(CTRという心臓の大きさの指標)・採血項目(BNP)・心臓超音波検査 など様々な情報をもとに決定します。あまりドライウエイトを低く設定すると、透析で血圧低下をきたしますし、逆に高く設定すると先ほど説明したとおり心不全のリスクが高くなってしまいます。

まつもとクリニック

クリニック名
まつもとクリニック(旧 新垣クリニック)
院長
松本 卓也
(日本内科学会総合内科専門医・日本循環器学会循環器専門医)
診療科目
内科・循環器内科・人工透析
住所
兵庫県神戸市垂水区清水が丘3丁目1ー5
TEL
078-784-1701

オンライン診療

再診の方のみ、予約から受診、支払いまでをインターネットを使い、ご自宅等でご利用いただけます。

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一般診療時間 日・祝
10:00~12:00
16:00~19:00
透析診療時間 日・祝
8:30~14:00
15:00~22:30
車でのアクセス

車でのアクセス

<第二神明道路 高丸インターから約4分>
高丸インターを右折
高丸西交差点を左折
多聞町大門 交差点を左折
直進 約300m 右側に見えてくる寿司屋の横です。

<明石市方面(国道2号線)より約15分>
県道487号から垂水警察署 明舞交番を右折
舞子多聞線を左折
直進 約300m 左側に見えてくる寿司屋の横です。

駐車場あり 17台

電車・バスでのアクセス

電車・バスでのアクセス

<JR神戸線 舞子駅 からバスをご利用ください>
「52番:朝霧駅行き」
「53・54番:学園都市駅行き」
「191番:掖済会病院行き」
に乗車し、「西岡橋」で下車。徒歩1分程度です。