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インフルエンザワクチンっていつ打てば良いのでしょうか?

神戸市垂水区で内科・透析治療をおこなっている「まつもとクリニック」院長の松本 卓也です。

日々の診療で患者様からよく質問いただく内容でブログを更新していきたいと思います。少しでもお役立ていただければ嬉しいです。

インフルエンザの流行について

例年、インフルエンザの流行は寒くなる12月から3月頃までみられます。

しかし、新型コロナウイルスの蔓延し、行動制限が出された際にはインフルエンザはほとんど流行しませんでした。

新型コロナ感染症が5類感染症に分類されてからは再び流行がみられるようになっています。

しかし、夏にもインフルエンザ陽性を認めることがあったり、流行のタイミングが例年より少し早まったりしている印象があり、新型コロナ感染症をきっかけにインフルエンザの流行パターンが少し変化してきている印象があります。

インフルエンザの症状について

症状の強さは個人差が大きいですが、「38℃を超える熱発」「腰や四肢の関節痛」「喉の痛み」「咳」などを認めることが多いです。

症状としては新型コロナ感染症の症状と非常に似ているので、検査をしないとインフルエンザとコロナ感染を見分けることは困難です。

インフルエンザの検査は「抗原検査」をおこなっています。

現在は新型コロナと同時に検査することが可能です。検査のタイミングは、12時間以内であると陽性にならない可能性がりますので12時間以上経過してから検査した方が良い場合があります。

ただ、インフルエンザの治療薬はできるだけ早く投与した方が効果が期待できますので、高い発熱や咳・喉の痛みなどを認める場合は少し早めに検査を検討しても良いでしょう。

インフルエンザワクチンはいつ打つのがベスト?

インフルエンザワクチンは接種してから効果を発揮するまで二週間程度の時間がかかります。

流行の時期が少し変化してきている印象ですので、打つタイミングが非常に難しいと思います。

インフルエンザワクチンの有効性が4ヶ月程度であるとされているので、10月から11月頃にワクチン接種するのが推奨されるのではないかと考えています。

インフルエンザワクチンは必要!?

インフルエンザワクチンをぜひ打っていただきたいのは、ご高齢の方、高血圧や糖尿病、肺気腫などの基礎疾患のある方です。

やはりインフルエンザも重症化すると命に関わる可能性がありますので、リスクの高い方にはぜひワクチン接種をおすすめしたいです。

基礎疾患のない方でも、インフルエンザは症状が強くとてもしんどい感染症ですので、感染予防・重症化予防の観点から、予防されたいと思われる方にもおすすめしています。

新型コロナワクチンについても、やはりご高齢の方や基礎疾患のある方には積極的にお勧めしています。

ただ、無料でのワクチン接種が終了しており、発熱などのワクチンの副反応も強いことを考えると若いかたへの積極的な推奨は難しいかと考えられます。

新型コロナワクチンの一つの問題点は、効果の持続する期間が短いことも挙げられます。

感染予防としての意味合いは3ヶ月程度で、重症化予防としては半年程度であると考えられています。

ただ、ワクチンを接種することで感染予防・重症化予防が期待できることから打つメリットもありますのでご検討いただければと思います。

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